医療機器
不快な型取りにイノベーションを起こす口腔内スキャナ
歯科での型取りで不快な気分になったことは、誰しも経験のあることだと思います。印象材と呼ばれる粘土のような材質で、歯型をとるという手法は、実に18世紀初頭から用いられてきました。材料の進歩はあれ、なんと300年以上も手法自体は変わってこなかったわけです。そんな中、この10年で写真や動画技術の進歩に伴い、お口の中を光学的な撮影によって型取りの代用ができないか、研究されてきました。そして、2018年現在では、口腔内スキャナといわれる機器によって、非常に高精度かつ高速で撮影が可能となりました。これを光学印象、デジタルスキャンなどと呼びます。日本では、まだ保険適用外ではありますが、近年中に保険適用になることは間違いないでしょう。
当院では、口腔内スキャナの中でも最新かつ最も精度が高いと言われる3Shape社製(デンマーク)のTRIOS3を導入し、できるだけ患者さんの不快感を軽減し、かつ高品質なセミラッククラウンを提供しています。また、口腔内スキャナはCTと併用することでインプラント治療や矯正治療などにも応用可能であり、デジタルによるシミュレーションを行うことでより安全かつ迅速治療ができるようになります。
型取りの様子
咬み合わせの採得の様子